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左上は精米前の米、となり右上は磨かれて元の70%の大きさになったもの、そして最下部の米は35%まで精米されたものです酒の種類 Types of Sake
お酒を買う時、まず目に入るのがラベル。ラベルのデザインは蔵に よって様々ですが、実はワインのラベルのように沢山の情報が載せられているのです。ラベルが読めるようになれば、またひとつあなたの酒の世界が広がるはず!このページでは、そのラベルに必ずと 言っていいほど記されている「酒の種類」を紹介します。

酒の種類は何によって決められるのでしょうか?まず大前提として「特定名称酒」と「普通酒」の違いがあります。「特定名称酒」は本 造醸酒以上のもので、純米酒・吟醸酒を含んだ高級酒をまとめてそう呼んでいます。「米・米こうじ・水・その他政令で定めるものを原料として発酵させたもの」で、該当する酒だけラベルに"名称"をのせ ることが許されています。それ以外の酒は一般的に「普通酒」と呼ばれています。

ここesakeで扱う酒は全て「特定名称酒」。こだわりの原料でつくられた高品質の酒が全国から集まっています。さ て「特定名称酒」はいくつかの種類に分けられています。それは「精米歩合」と「使用原料」によって決めらます。「精米歩合」とはどれだけ米を削ったか、を表すもの。「使用原料」は米・米麹のほかに醸造アルコールが含まれて いるかどうか、ということです。

使用原料に「醸造アルコール」と書いてなければ、そのビンには「純米」の文字が刻まれます。「純米」に比べて、「 醸造アルコール」をいれると質の悪い混ぜもののように思われがちですが、この醸造アルコールを加えることによってさらりとした飲み口になり、すっきりとした味に仕上がるのです。又、加えることのできる量も米の重量10%ま でと定められています。



本醸造酒

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精米歩合は70%以下(米の3割を削ったもの)。原料は米・米麹のほかに少量の醸造アルコールを加えたもの。淡麗ですっきりしたのみ口のものが多くあります。

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純米酒

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精米歩合は70%以下(米の3割を削ったもの)。原料は米・米麹だけ。米の味が生かされ、濃厚でコクのある味わいになります。

吟醸酒

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精米歩合は60%以下(米の4割を削ったもの)。原料は米・米麹のほかに少量の醸造アルコールを加えたもの。フルーティーな香り、なめらかな口当たりです。低温で発酵させる"吟醸造り"の方法で造られます。(「純米吟醸酒」と比較して、これは理屈から言うと「本醸造吟醸酒」となるはずですが、そうは呼ばずに「吟醸酒」と呼ぶのです。)

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純米吟醸酒

精米歩合60%以下(米の4割を削ったもの)。原料は米・米麹のみ。低温発酵の吟醸造りで、仕上がりはまろやかで、やわらかい口当たりのものが多くあります。

大吟醸酒

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精米歩合は50%以下(米の半分を削ったもの)、最近では35%まで削る蔵が多くあります。原料は米・米麹のほかに少量の醸造アルコールが加わります。低温の吟醸造り。香り高く、すっきりとしていて、雑味がありません。

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純米
大吟醸酒

精米歩合は50%以下(米の半分を削ったもの)、35%まで削る蔵が多くあります。原料は米と米麹のみ。低温の吟醸造りで、上品な米のうまみと、やさしい飲み口が楽しめます。



〜Other Important Sake Terms〜
その他にもラベルに記載されている「酒用語」はいろいろあります。
ここでは代表的なものだけご紹介しましょう。



生酒

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通常出荷する前、酒に2度ほど加熱殺菌を施します。これを行わないものが「生酒」と呼ばれるもの。酵母菌の生きた、フレッシュな果物のような香りと、すっきり切れ味が特徴です。新鮮だからこそ保存が難しく、買ったらすぐ冷蔵庫に入れ早めに飲むのがベター(5〜10度がおいしい)。そして一度開けたら飲みきってしまうのが一番。実は3つのタイプに分けられます。

  • その1:「生詰」しぼった酒を一度だけ殺菌するもの
  • その2:「生貯蔵酒」しぼった酒をタンクで貯蔵。
    瓶詰め前に加熱殺菌を施したもの
  • その3:「本生」or 「生酒」いっさい加熱殺菌を施さないもの

どれも「生」という字が使われていますが、本来の意味からすると、完全な生の風味が楽しめるのは「本生」or「生酒」で、それに近いものが味わえるのが「生詰」「生貯蔵酒」ということになります。

「生酒」の中には発酵中の炭酸ガスが残っているために、シャンパンのような飲み口のものもあります。「夏の暑い頃冷奴と一緒に生酒をきゅーっと一杯」という生酒ファンは実に多いのです。

冷やおろし

冬から春に造った酒は、夏が過ぎる頃まで貯蔵されます。そうして旨味が増した秋に出荷をする「生詰」酒のことです。フレッシュさと、まろやかさが溶け合っています。

にごり酒

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スキー旅行などに出かけたとき、誰かが「やっぱりにごり酒でしょう」と言うのを耳にしたことはありますか?外国人のお友達に「日本酒の中には、Cloudy(曇った)  Sakeなるものがあるらしい。それは何?」と聞かれたことはありませんか?

醪(もろみ)をろ過し、クリアな清酒と酒粕に分けるとき、目の粗い網・布などでろ過し、白濁した清酒を製品にしたものが一般的に「にごり酒」と言われているものです。韓国のマッコルリや、モンゴルの馬乳酒など、アジアの中には同じような白濁酒があり、日本の「にごり酒」のルーツと考えられています。日本国内には、神事・祭礼に使う濁酒を造っている神社が今でも存在しています。

昔は全ての酒がいわゆる「濁酒」でした。ところが江戸時代初期、偶然にも灰を投入したことからクリアな酒が出来、それが評判をよんで、現在の清酒の基礎がつくられたのです。

現在では「にごり酒」の造り方は、基本的に二つあります。ひとつは上記の通り、目の粗い網や布でもろみをろ過する方法と、もうひとつは、一度普通にろ過して清酒を搾り、後から分離した酒粕を加えるという方法です。蔵によって造りかたはそれぞれです。

  • その1:「オーソドックスなにごり酒」高アルコール、濃厚甘口
  • その2:「うすにごり」スムーズな口あたり
  • その3:「発泡タイプ」炭酸がきいて爽やか
  • その他いろいろなタイプのにごり酒があります。一般的なにごり酒は「生酒」ですが、加熱殺菌を行った「火入れ」タイプもあります。

袋しぼり

大吟醸などの「高級酒」を造るとき、もろみを袋に入れて吊るし、人の力を加えず、もろみ自体の重さだけで滴らせるのが「袋しぼり」と呼ばれているものです。「袋吊り」「しずく」等とも呼ばれます。

あらばしり

もろみを搾りはじめて、最初出てくる酒をそう呼びます。香りが高く、荒々しい中にも感じられるフレッシュさが特徴です。「しぼりたて」とも呼ばれます。

中だれ

搾りの際、「あらばしり」の次にでてくるものです。この部分を特別に瓶詰めにしたもの。「中取り」「中汲み」とも呼ばれています。バランスのとれた味わいが楽しめます。



他にもまだまだ覚えておくと役立つ用語は沢山あります。もっと詳しく知りたいかたは酒の用語集とFAQをクリックしてみて下さい。

勿論、お酒は買って飲んでみるのが一番!でもせっかくお金を出して買うのなら何も知らないより少しでも「勉強」しておいたほうが楽しみが倍増します。特に「日本酒」のラベルは、ワインのラベルのように外国語で書かれてい るわけではありません。このページを読んで下さったあなたなら、きっともう迷うことはないでしょう。
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