蔵とその歴史 The Kura and Its History 創業は明治15年。「李白」と言う酒名は、昭和3年、元首 相であった若槻礼次郎氏によって命名されました――中国・唐の時代の詩人であり、酒仙であった「李白」にちなんだ名前です。法人化は昭和25年。最新の設備に出雲杜氏の伝統技術が加わり、「芳醇・まろやか・後ぎれの良 い旨口」という、島根酒の典型とも呼ばれる酒を造り続けています。一代目、二代目の杜氏は「備中杜氏」でしたが、三代目からは地元・島根県が本家の「出雲杜氏」が蔵を預かっています。現在の杜氏は六代目、平成17年に就任した大廻長信氏 (オオサコ オサノブ)です。
原材料にこだわった酒 Brewed with only the best raw materials 年間石数は3000石。蔵人8名を含む30人の従業員がひとつになって 、こだわりの酒を世に送り出します。用いる米は地元の奥出雲地方で作る五百万石・神の舞を中心に、兵庫県産山田錦など、普通酒に至るまで すべて「酒造好適米」を使用しています。また仕込水は近くの井戸からくみあげる中軟水。きれいな空気や水が、現在でも汚されることなく存在する島根県松江市で醸される「李白」は確かな出雲杜氏の技術に支えられ、全国 新酒鑑評会でも金賞・入賞の長い受賞歴を誇っています。
これからの李白 Rihaku from now into the future 味があり旨味があってキレの良い酒、食中酒として食事をおいしくさせる酒、そんな酒質を目指しています。 「日本の食文化というものが変貌している現在伝統的に受け継がれてきたものを品質的に発展させ、世界に広め、次へ伝えていくことが重要」と唱える田中征二郎社長は精力的にインターネットでもビジネスを展開しています。
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